保育園・幼稚園施設詳細

小机幼稚園

住所: 〒222-0036 神奈川県 横浜市 港北区小机町256

  • 制服
電話番号 045-471-9038
メールアドレス kozukue@pastel.ocn.ne.jp
ホームページURL http://www2.kozukue.ed.jp/~kozukue/index2.html
最寄駅 JR横浜線 小机駅下車 徒歩15分(駅前より下記のバスあり)
●横浜市営バス39系統
横浜駅西口・東神奈川駅~緑車庫・中山駅 泉谷寺団地前バス停下車 徒歩3分
(小机駅より3つ目バス停)
●東急バス
新横浜駅~市が尾駅 泉谷寺前バス停下車 徒歩5分(小机駅より2つ目バス停)
●相鉄バス
小机駅~横浜駅西口 城郷中学校前バス停下車 徒歩2分(小机駅より3つ目バス停)

 幼児にとって最も大切なことは何でしょうか、字を憶えることでしょうか、数を数えることでしょうか、いやもっと大切なものがある筈です。私たちはそれは「情操」(豊かな心)と「意欲」(伸びる力)であると考えます。

●豊かな心
 近年犯罪は凶悪化し、罪を犯す年代が年毎に低下して、少年少女の殺傷事件が新聞を賑わせております。これは知育教育が偏重され、心の成長がなおざりにされた結果ではないでしょうか。我々は、もっと他の人に対して思いやりのある子に育って欲しいと願っております。そのために泉谷寺の伝統を生かした仏教保育による情操教育を行います。仏教保育の根本は「篤く三宝を敬う」ことです。三宝とは仏・法・僧の三つの宝です。「仏」とは仏様の教えに帰依して明るい生活をしていくことであり、「法」とは正しい生活の実現に努めることであり、「僧」とは皆が仲よく生きていくことです。従って「三宝を敬う」とは「明るく、正しく、仲よく生活すること」といえましょう。これによって、この世の中は自分だけが生きているのではない、多勢の人々が互いに助けあって生きているのだ(生かされる喜び)ということが身につけば仏教保育の情操が育ったといえましょう。

●伸びる力
 子どもたちには、一人ひとりに無限の可能性があります。その可能性は、子ども自身が持つ力、“伸びる力”によって具現化されていきます。しかし、与えられた枠の中で、大人から「こうしなさい」「ああしなさい」と指示ばかり出され、その指示を全うしたときばかり評価されていたのでは、“指示待ち人間”になり、自ら考え行動する力が身に付くことは望めません。様々なことに興味・関心を持ち、自ら挑戦する気持ちを持ち、行動することで“伸びる力”が育まれていきます。そして、その力が最も育まれるのが「あそび」の中なのです。例えば、あそびの中で他人の行動に興味・関心を持ち、自分も同じようにやりたいと思って行動するのと、保育者に指示され、やってご覧なさいと言われて行動するのでは、どちらが子どもの身に付くと思いますか?
 「好きこそものの上手なれ」伸びる力はそんなところで育まれていきます。

世の中にとって、最もかけがえのない存在である子どもたち。未来を築くのは、その子どもたちです。そんな子どもたちにとって幼児期とはいかなる時期で、その時期の成長には何が必要なのでしょうか。また、その子どもたちに、今、我々大人がなすべきことは何なのでしょうか?

 今、子どもたちにとって必要なのは、人としての基本を育て身につけることではないでしょうか。ここ小机幼稚園では、その基本を“人間性”(思いやり)と“意欲”(やる気)と捉え、これらを育て身につけることを目標に日々の保育を行っています。「字が書ける」「上手に絵が描ける」といった目先のことや、知識を詰め込むことよりも、今、育てていかなければならないことは沢山あるはずです。人間性(思いやり)が身に付いていれば昨今のような凶悪犯罪の増加にはつながらないと思いますし、意欲(やる気)があれば学力は自ずとついてくるはずです。しかし、目先の優劣にとらわれ、子どもに“~させる”保育を行っていたのでは、子どもは常に受け身となり、自ら判断し行動する力も、他人に対する思いやりも身に付けることはできません。

 サン=テグジュペリの童話『星の王子さま』の中で、王子さまと仲良くなったキツネは王子さまに、ある秘密を贈ります。「なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」という言葉でした。

 幼稚園で育てる大切なもの(かんじんなこと)は“心の根っこ”です。今育てるべきものは、先取りした“目に見える大きな実”ではありません。しっかりした根っこです。根っこは目に見えない為、人は、目に見える立派な実を喜びがちです。しかし、しっかりした根っこが育っていないで、実をつけようとすれば、わずかな風雨でその木は倒れます。今は、しっかりした根っこを育てる時期ではないでしょうか。

“心の根っこ”は一生の宝物になります。