保育士の雇用形態

保育士と一重に言えども、その雇用の形態は多岐に渡ります。
正規職員やパートタイマーだけではありません。

「保育士」の雇用形態

保育士の雇用形態は、基本的に下記の6種類に分類されます。

1 正規職員

保育士資格を得て保育園で働くとなった場合にまず頭に浮かぶのが、この正規職員だと思います。
公立保育園でなら公務員として、私立保育園なら園に雇われた主となる保育士としての雇用形態です。
正規職員の魅力は、やはり福利厚生が付くことやボーナスの支給があることでしょう。

また、保育士であれば他の雇用形態よりも、より深く子どもや保護者との関係を持ち、責任感を持って仕事ができるタイプになります。

2016年の厚生労働省によるデータでは、保育従事者の平均給与は、35歳で固定給約21万円とされています。
しかしこれは、公立や私立、認可、無認可の保育園も含めたデータの平均数値になるので園による違いは大きいと考えられます。

2 契約職員

契約職員は少し特殊なケースもありますが、産休の先生の代替など期間が定められて雇用される職員になります。

正規職員並の給与と福利厚生がつくことが多いのですが、有給やボーナスは園によって異なり、継続雇用期間の更新等も園によって様々です。

また正規雇用までの「研修期間」として用いられる雇用形態のケースもあり、園の定めた年数を働き、能力があると認められた場合に、正規職員へ雇用が切り替わることもあります。

3 パートタイマー

働く時間や曜日、日数にある程度の融通がきき、時間給で働く形態です。
育児を終えた元保育士であったり、産休の予定がある若い女性職員などがパートの形を取ることが多いようです。
パートの場合には、残業や持ち帰りの仕事があまりないことが多く、自分の家族との時間に重きを置くことができるのが魅力でしょう。

時給は園や地域によって差がありますが筆者調べでは約800円~1200円ほどの園が多いようです。

4 派遣職員

仲介企業を通して求人を行っている園に派遣される職員です。
園との間に仲介業者も挟むことで、パートよりも若干時給が高くなります。派遣職員はパートに比べると責任が少し増すことが多く、フルタイムのみの求人であったり、レギュラー(週5日)での求人が多いのが現状です。
時給は筆者調べではおよそ1000~1500円になります。
パートよりも時間は取れるけれども、正規職員のように残業などがあると困る場合には向いている形態です。

5 アルバイト

無資格や学生でも就業可能なことが多いのが「アルバイト」としての働き方です。
こちらは無資格の場合には「保育補助」という名目で業務内容が書かれているかと思います。
時給制でパートと同じくらいで800~1000円ほどでしょう。

あくまでも補助として入るので、子どもがケガをしないように見守ることや、給食補助、掃除や洗濯などの雑務を行うことが多いでしょう。

6 臨時職員

公立保育園などで保育士の欠員や不足があった場合に期間限定での雇用となる形態です。
正規職員より給与は下がりますが、月給制で有給があります。
ボーナスはないことが多いです。
臨時職員は市報紙などで求人をされることが多いので、地域による差があります。