保育士の求人・求職の状況

求人は非常に多く慢性的な人材不足!

「就職のしやすさ」を示す指標の一つに「有効求人倍率」があります。
保育士不足が国全体で問題になっている今、厚生労働省を中心に保育支援施設やハローワークなどで様々な就職支援や、人材育成、就業継続、再就職、働く職場の環境改善などが本格化されてきています。

特に保育士不足は東京が特に少なく、様々な取り組みが行われていますので転職出来ない潜在保育士や30代以上の子育てしながら働きたいママにとってはこれらを生かす事が転職成功への第一歩といえます。

保育士は比較的たの業種に比べ就職がしやすいといえるでしょう!

保育士の有効求人倍率

それでは保育士の有効求人倍率はどうなっているのでしょうか。保育士不足や待機児童問題が新聞やテレビで大々的に取り上げられましたが、保育士不足の状況は地域によって温度差があります。厚生労働省は地域別で保育士の求人と求職者数を推計し、有効求人倍率を発表しています。

2016年1月時点の保育士の有効求人倍率は、全国平均で2.18倍になります。これは求職者1人につき、求人が2件以上あることを意味します。言い換えると、求職者は2つの就職先から条件の良い就職先を選択できますので、非常に就職しやすい状況と言えるでしょう。また他の業界と比較しても、非常に高い数値と言えます。

もちろん、全国で押し並べて保育士の有効求人倍率が高いわけではありません。保育士不足、すなわち有効求人倍率が突出して高いのが都市部です。東京が最も高くて5.37倍、次いで神奈川は3.03倍となっています。都市部であればあるほど居住人口が多く、共働きが多いため、保育士不足が深刻化するのも当然の状況と言えるでしょう。

厚生労働省の調査研究報告書によると、平成29年度末で必要とされる保育士数は約46.0万人と推定されていて、保育所に勤めている保育士から推定した保育士数は現在約38.6万人となっており、約7.4万人の保育士が不足になると予想されています。すなわち、有効求人倍率が高い状況は当面続くと考えるのが妥当であり、当面就職がし易い状況が続くと予想されます。
(2016年09月08日)